【ワイのうつ病クロニクル】 大学休学・実家療養期間

投稿者: yasushi_cohi 投稿日:

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【ワイのうつ病クロニクル】大学4年生

さて、両親にうつ病を告白して、大学に休学届けを出して療養することに決めました。
そして実家に帰ることになったのが前回までです。

治療としては投薬とカウンセリングが中心ですね。
病院も実家近くのになって、カウンセリングを受けるようになりました。
薬はパキシルという抗うつ剤と、睡眠薬ですね。
パキシルはSSRI、選択的セロトニン取り込み阻害薬と呼ばれるもので、詳しくはないんですが、神経伝達物質のバランスが崩れからくる自律神経への影響が凄いから、それをとりあえず戻していくという薬です。
うつ病の症状は、精神というよりも結局は脳や身体の問題になるので、まずはそちらのアプローチをしていくことになります。

診療は別に実家帰る前と変わりませんでしたが、カウンセリングが増えたことが大きい変化でした。医者による診療とか会話は、ほとんど変わりが無いに等しかったのですが、カウンセリングは良かったです。
話をわかってもらうとかではなく、自分の認知の歪みに気づくようなイメージです。すっげー考えが凝り固まってしまっているので、新しい考え方や観点をもらうという感じでした。

ただ僕はこのブログのように自分のことを喋る方ではなく、10分くらい黙って自分の世界に閉じこもることも多々ありました。言葉にするのにめちゃくちゃ時間がかかるんですよね。その時のカウンセラーは非常に気の毒だと思いますが、感謝しています。
毎週通っていて結構お金かかったんじゃないかなぁ。こればっかりは、参考にならないかもしれないです。

ちなみにお金は僕は一切関与していません。いくらになったかと分かんないですし。多分凄い高かったのかなと今思います。まぁそんなこと考えてる場合じゃなかったし、経緯的には当然だと思わんばかりでしたし、気にしていませんでした。

しかし、中にはカウンセリングとか治療費が高くて受けられない、あるいは家計を圧迫するから顰蹙を買うみたいな方もおられるかもしれませんね。一番キツイのは、申し訳ないという気持ちですね。
そういう方は自立支援制度などの活用を検討してみたりしてください。

治療とか、どんなこと考えた方がいいとか素人ながらの経験談の詳しい話はまたにするとして、
病院でやってくれる治療はあくまで病院が出せる範囲であり、投薬で治るのは肉体的な部分(脳の自律神経・神経伝達物質のバランスとか)であり、カウンセリングは認知の歪みの部分を直していくぐらいでしかない(それでもかなり効果がありますが)ので、色々なことを自分で試す必要があるんですね。特に投薬で治るのは身体症状の緩和であり、あくまで西洋医学的な対症療法のアプローチで、根本原因の解決ではないんです。

うつ病を治療して立ち直るって、実はめちゃくちゃやること多いんですよね、リスト化されていないだけで。

それは治療していく過程で段々わかっていたのですが、まぁ時間もあって暇ではあるので、どんなことをしていたかまとめておきます。

治療とはいっても、基本的には家でダラダラしました。
やりたいことやったり、出来ることを試していく感じですね。

下記にまとめていきます。

 

・ジグソーパズル
ジグソーパズル検定二級が取得できるやつをやりました。購入日から期間内に終わらせると資格認定がされるやつです。
2週間くらいかかりましたが、なんとか完成させることができました。

全体図や設計から描いていくのが大事ですね。作業の進め方というか、どうやって完成させるか?を考えるのは楽しかったです。一方で2000ピースくらいあるのでとてつもなく地道な作業でもありましたが、気は紛れました。

 

・バイクの中型免許

バイクに興味があったので、父親と教習所に通って免許を取得しました。

何度かレンタルしたのですが、楽しかったです。しかし、排気ガスを直で食らうのはあんまり好きじゃないので今後やるなら、どこか自然をツーリングみたいな感じだとおもいます。レンタル高いですしね。

 

 

・アロマセラピー
香りも大事だということで、水蒸気でアロマ出すやつを買いました。
アロマテラピー検定でも取得しようかなと思いましたがやめました。
効果自体もあるんじゃないかなぁという気休め程度にしか感じられませんでした。アプローチとしては悪くなかっと思いますが、続きはしませんでした。

・ゲーム
ゲームは療養中ほんとにずっとしてましたね。参考までにクリアしたゲームをザッとあげときます。

ラブプラス/ ポケモンXY / DiabloⅡ/ 信長の野望~創造~/ マリオRPG/ パネルでPON/ 天地創造/ 聖剣伝説3/ ロマンシングサガ3/ トルネコの不思議なダンジョン/ ヨッシーアイランド/ ヴァルキリープロファイル/ アークザラッドⅡ/ペルソナ3

こうやってあげると、結構やってますね。どっちかというと新しいやつよりも、家にあるやつをもう一回やる方が多かったです。やり込みも色々してました。SFCが多め。

そういうところで、「ああ自分はゲームクリアするくらい程度だったり、縛りプレイを楽しむくらいは出来るだなぁ」という確認ができて自信になりました。これも治療の中では大事な作業でした。

・動画勢
何も出来ない時間が半分以上を占めていたので、その間はずっと動画を見ていました。主にニコニコ動画を見ていて、ゲーム実況とか生配信とか見ていましたね。
毎日ランキングを確認しては時間を消費していました。

他には主にストリートファイター4といった格闘ゲームも見ていました。TOPANGATVを見ていて、東大卒プロゲーマーのときどさんとかのファンでした。

そういう意味では自分ネット民とも言えます。発想とか性根は中学校の頃からそっちの気です。

・動画作り
あとは動画を作ってニコニコ動画に投稿してました。
ゆっくり実況系ではありますが、登場人物に喋らせるという類のゲーム動画でした。同人的に設定を勝手に自分なりに変えて、設定に基づいて喋らせるって感じです。
これもシリーズ途中で更新をやめてしまいました。なんでだろう、そのあとの展開は考えていましたんですが、やめてしまいました。まぁでも少ないながらもコメントはありまして、その中にさらに少ないアンチコメントがあるもので、それに少し傷ついたことも要因の一つですね。あとは単純に続けるパワーや、モチベーションが無かったという能力の問題でしょうか。

会話劇とか文章や物語とか考えるのは地味に好きで、あんまり創作とかはしてないんですが、まぁいつかやれたらいーなー的な。表現とかしていきたいですね。このシリーズも一環ではあります。

・プログラミング勉強
JavaScriptを独学でやってましたが、残念ながら挫折しました。もともとホームページとか作った経験があったので、その延長でやってみたんです。
学べたのはfunctionとか配列操作ぐらいまでで、そこから先が出来なかったですね。非同期処理だったりJQueryのライブラリを使ったり、Nodeでサーバーサイドやったりとかは出来ませんでしたね。社会人になってエンジニアとなった今は、どうやって学習するか?みたいな部分は出来ますが、実力が足りませんでした。
買った参考者がロジックの部分の説明しかなく、あまり面白くありませんでした。楽しいって、継続に非常に大事なことですね。

findByIdとか使って、もっとhtmlと繋がった画面操作するようやサンプルとかあれば良かったんですけど、当時はネットで探すみたいなことをしませんでした。全部本で調べる!本が詳しい!みたいなことを無意識で感じてて、ググるという発想になぜかなりませんでした。今ほどエンジニアが表立ってもてはやされてた訳ではありませんしね。未経験からITエンジニアで副業!とかが少し流行る前でしたし。相当能力的に制限かかっていたんでしょうか。
今ならネットにごろごろコンテンツは転がっていますしt、N予備校をやるのが良いですね。まとまってて安いですし。

・読書
本をポツポツ読んだりとかしてました。
うつ病の本もいくつか読みました。どんな病気かを知ることは大事だと思います。
神経伝達物質や、自律神経についてなどの知識や、自動思考についてとか思考系や、うつ病になるメカニズムなど、いろいろ参考になりました。またまとめますね。

自分にとって良かったものをここであげるなら、アダルトチルドレン系の本を推したいです。
そこに、グリーフワーク(嘆きの作業)なるものがあり、治療の一環としてやっていました。
自己分析とか内省系は個人的は好きで、就活の時にも結構やったりしてました。

紙に想いとか考えを書きなぐっていくのは、巷で言われているように、とても効果があると思います。ジャーナリングとよばれる作業です。
僕自身大学に入ってから、思考をするために紙に書くようになりました。
その習慣もあってからか、なんか考えが浮かんだらメモを取ったり紙に書かないと落ち着かない体質になりました。そもそもワーキングメモリの容量が少し小さいようで、すぐ忘れたり保持できなくなるんですよねぇ。でもそれを続けているとむしろ保持する力が鍛えられなくなるから悪化するのではとも今気づいてちょっと焦っています、まぁいいか。

そういった背景もあり、自分の内側を書き出す系に抵抗はありませんでした。

小説系の本で読んだものとしては、ロードス島戦記と十二国記といったファンタジーの物語系です。ファンタジー結構好きなんですよね。

ロードス島戦記は、小学校の頃にアニメを見ていて、ああなんかいいなぁとか思っていました。ディードリット可愛い。
ちょうど20周年?かなんかで、ライトノベルがリライトみたいなのされて再発売してた時期でした。
シリーズ全部読みました。

十二国記は異世界転生ではなく厳密には異世界転移物で(死なない奴)、なろう小説のの先駆けですね。
十二国記自体は、中学校くらいに叔母に渡されて以来でした。一応家にシリーズは揃っていたので当時刊行されていた分は読みました。
元々そういうファンタジー系が好きで、ゲームとか妄想にもろ影響を受けています。

他に読んだ本はビジネス書とか、これからの正義の話をしようとか、虚数の情緒とか、ハードカバー系の普段読まない本ですね。

読書は楽しかったです。
ちなみに、読書はストレス解消の効果があるそうで。効果的には結構高いという研究です。
思考や話に集中するからでしょう。それについては別で。

・サブカル
お気づきの方もおられると思いますが、僕はサブカルクソ勢に属しており、音楽とか動画コンテンツは拗らせている感じのジャンルに熱中しています。この時期に見たアニメとか映画も思い出せたら書くんですけど、如何せん記録がなく書き起こせません、すいません。

なんですが一つだけ音楽で確かにハマったものがありまして、それが岡村靖幸と尾崎豊ですね。
尾崎豊は有名だったので前々から知っていたのですが、初めてちゃんと聞きました。その繋がりと、BaseBallBearからの繋がりで岡村靖幸にたどり着きました。

天才天才と言われてますが、そうだと思いました。
自分よりも年下の段階であれだけの世界を持って、サウンドと歌で表現しているのは凄いなと。
僕も「あの娘僕がロングシュート決めたらどんな顔をするだろう」をモチーフに動画を作ったぐらいですから、相当影響を受けたんだと思います。

 

投薬治療でだんだん太ってきて、あまり太らなかった体質だったんですけど、過去最高に太りました。
それで毎日ランニングを始めたんですけど、だんだん苦しくなって1月ほどでやめてしまいました。
やはり、楽しくないとか苦しいって思うのは続かないですね。特に病んでる時とかは。
運動は楽しくしないと意味ないです。マジで。

ただ、運動はうつ病の治療にも予防にも、ストレス解消(楽しくする限り)にとてつもなく効果があるので、出来ることなら取り入れたいです。僕も最近は楽しく出来る運動の趣味を探しています。なかなか見つからないというか、そもそも実践をしないのでそりゃそうかって感じですね。

他にはインターンを受けたりして、実際に1週間くらい行きましたね。
それは治療中の身である自分がどれだけ動けるかみたいなのを試すためでもあり、就活のためでもありました。まぁ就職するのはもうちょっとあとの話なんですが。

その結果、まだ働けないなぁという感覚でしたね。グループワークとか上手く出来なかったし、なんか一歩踏み込んだものが生み出せなかった。

結構大事なバロメーターだと思います。無理はしませんでしたしね。

というような感じですね。
まぁそんな好きなことに四六時中没頭して最高だぜ!とか、好きな時に寝て起きてダラダラ出来るとかそうわけではなく、実際にはしんどいこととかもその裏で結構ありました。世間で言われるように、浮き沈みが本当に激しいです。

むしろ沈みの方が大きいわけで、半分以上はただそこに居るだけで本当に何もしていません。というか何もできないことが多いです。ただ横たわっている時間が大半を占めていたと思います。

悪い記憶のフラッシュバックして、死にたくなることもありますし。
薬の副作用がきつくて、ぼーっとしてるとか。
朝起きて動けない人かも全然ありましたし、寝ても寝ても全然寝足りない日もありました。逆に全然寝れないも日ももちろんありました。

うつ病の人の生活を見たいなら、映画「ツレがうつになりまして」がとても参考になります。

うつ病患者の生活って本当にあんな感じです。堺雅人はすごい。

療養期間でやっていたことをまとめると、肉体的な治療を投薬でやりつつ、いろんなことを試してみて、自分は何が出来るんだっけ?という確認作業と、出来ることは現在出来ることとして確定することで自信に繋げるという作業をひたすらやっていたと言えます。それはいわゆる精神的なことで、カウンセリングを受けながら思考の歪みと心の歪みを少しずつ受け入れて修正していくようなイメージでしょうか。

 

療養期間を遊戯王で例えると、Death-Tでマインドクラッシュされた海馬瀬人が自分の心のピースを一つ一つ組み立てていくイメージに似ていました。マニアックですが伝わりますかね。他になんかないかな面白い例え。

あとから意味づけするならそんな感じです。

 

 

というような日々が一年くらい過ぎて、そろそろ復帰しようか?みたいな話が出てきました。「いつまでも親はいるわけじゃない」という話をされて、まぁそうだなぁと思いつつ、一方でムカつきつつ、焦りも少しあったので、大学復帰をを考えました。

ちょうどその時、シェアハウスを提案してきた高校の同級生から、同居人が就職でいなくなるから来ないかという打診があったので、その誘いに乗ることにしました。

ですが、復帰に関しては一つだけ不安がありまして、それは断薬という作業ですね。もちろん不安要素なんて他にもたくさんあったんですけど、まぁ気の知れた友達がいるのと、やってみないと分からない精神でジャンプをする時期だと思っていました。
パキシルを飲んでいたと言いましたが、継続してる限りは副作用は少ないのですが、それを辞めるとなると離脱症状なるものがあり、これがなかなか苦しい。
これが出来ずに、長期で苦しんでおられる方も多いようです。

大学復帰に合わせて、まずは段階的に減薬をしました。いきなり止めるのではなく。時間をかけて少しずつ投薬量を少なくしていくんですね。

一番キツイのが、シャンビリ感と呼ばれるものです。うまく説明ができないのですが、「シャンビリ」ってする感じです。感覚的な問題で、起こっている間は他の作業とかおぼつかなくなりますね。嫌悪感とかが凄く、頻度や影響がひどいとそれで減薬を進められずに薬の量を戻してしまうという方もいるほどです。

自分は時期的に期限があったために、無理やり断薬した感じですね。
シェアハウス先にいく頃にちょうど全く飲まないようするペースでしたが、かなりリスクがありました。
まぁでも壁を突破する必要があるので、少しはエイヤとする必要があると思います。

そんなこんなで1年半、休学でいうと2年(4年生も含めるので)ですか、療養期間を終えて大学へ復帰とシェアハウスを始めるのでした。

 

次回

【うつクロ】シェアハウス社会復帰時代(前篇)

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3件のコメント

きーの · 2021年10月4日 12:57 AM

当方、大学で留年した経験のある者です。
来年夏卒業予定ですが、一度うつ病様の症状が出てから疲れやすくなりました。
拝読していて興味深かったです。
今後の自分の生き方を考えるにあたって、先達のお話をうかがいたいです。
続きを読めたら嬉しいです。

【ワイのうつ病クロニクル】大学4年生 | ひとりで考えるのは疲れた · 2020年2月23日 6:00 PM

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【うつクロ】シェアハウス社会復帰時代(前篇) · 2022年1月10日 4:39 AM

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