豆腐メンタルネガティブと思考回路について
メンタルが弱いとはどういうことだろうか。
まず、僕はメンタルが弱い。
物事を悪い方向へと考えて行く癖があるからだ。
物事を悲観的に捉えたり、感傷に浸ったり、なんでなんだろうとうじうじするばかりで、次の打ち手や生産的な考えをするのに時間がかかる。(言い訳と原因分析の違い)
物事を悲観的に捉えることは、あらゆるリスクを洗い出すのには確かに有効な手段であるが、リカバリーには非常に邪魔な存在だ。
ポジティブな人は次だ次だと切り替えて、次どうするかを生産的に考えたり、あるいはさっさと行動する。
ここがメンタルの強い弱いの違いで、メリット・デメリットである。
ネガティブの一番の欠点は、うじうじしている時間が無駄である、ということだろう。
なぜ、そこに時間がかかるかを、思考と脳の関係から考える。
思考はニューロンの道筋
一般に電気が流れる回路は電気回路と呼ばれる。
思考というのは、脳内でニューロンに電気が流れることで行われる。
ニューロンのつながりは電気の通り道である。なので、考える道筋は、「思考回路」と呼ばれる。上手いものだ。
(余談だがあんまり「思考回路」を良い意味で使われてるのを見たことがない。型にはまったステレオタイプのあるあるな劣った思考であるという意味が含まれているからだろう。)
それはパソコンやスマホのようなハードウェアと同じで、電気が流れて作動する。
ソフトのように計算したり、作業ができるようになる。
また電気は水と同じで、流れやすい方に流れる。
道が整備されていたり、大通りにでたりすると、そちらに流れる。
しかし、ソフトウェアのようにあらかじめ動作が指定されているのではなく、脳は自由である。物理的でありながら、有機的な繋がりなのだ。(有機的と言いたいだけ)
それは、ニューロンには可塑性があり、通り道を作り変えられるからだ。そして使われれば使われるほど、ニューロン同士の結びつきは強くなる。
そうした集合体が、価値観や考え方を形作るのだろう。
ある考えや感情はニューロンの結びつき、つまり思考回路によって、その考え・感情が強まって行く。電気はつながりの強い、流れやすい方向に流れるからだ。
一度負の感情を覚えると、思考の行き先は、悪路のようなポジティブ回路ではなく、普段歩き慣れたネガテイブ大通りの道を選ぶ。
つまり、もともとネガティブなのではなく、ネガティブ思考回路によって、マイナス思考を膨張させられていく。
それがメンタルが弱い、ネガテイブ思考っていうことではないのだろうか。
マイナス思考で頭の中が満たされてしまうため、パフォーマンスも落ちる。
必要な思考が出来ないからだ。
なかなかネガティブ街道から抜け出せずに、ぐるぐると彷徨ってしまう。
マインドフルネスで克服できるか?
マインドフルネスでは、自分の思考を観察する。
自己認識を高め、メタ注意を高めて観察を続けると、思考というものは非常に移ろいやすいものであるとわかる。
それを意識できれば、望ましい思考を強めたり、弱めたりすることができる。
それは「心の習慣」と呼ばれ、訓練することが可能だ。
例えば、普段から感謝の気持ちとかを持つ人は、その習慣が強く、すぐに実行に移せる。それは、もともとそういう善意の塊だからではなくて、そういう回路をもっているからだ。それを持つ経緯は自然か人工かは問われない。
言いすぎた。
そうして、ネガティブ思考の回路を制御し、ニューロンの結びつきを弱めれば、自然と負の考えというのは減っていくのではないだろうか。より多くの時間を、生産的なことに使えるようになるのではないだろうか。
以上から、メンタルが弱い、というのはニューロンの可塑性によって克服できるものである。
ということでした。
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