【ブステレビ】なぜブスドッキリで笑えなかったか【AbemaTV】
AbemaTVのブステレビが燃えています。
おぎやはぎがAbemaTVでやっている番組ですが名前の通り、ブスを主軸に置いた番組です。絶対怒られるし、地上波ではできませんね。
だから燃えやすいんですが。
まぁ今回もいろんな企画と同じで、燃えています。
なぜこのドッキリで笑えなかったか。
結論としては、「可哀想が勝っちゃったから。」となります。
そこから見えることがなかなか面白く、いろいろ考えたので、聞いてください。
今回の企画
「ブスのために偽の合コンをセッティングして、誘われたブスはホイホイとついていくのか?」
という検証企画です。
水曜日のダウンタウンの説をさらに踏み込んだ感じですね。
合コンにはイケメンが揃っていて、かつ女性陣を過剰に褒めるなど異様に盛り上げていたそうです。
全てはドッキリでしたぁ、という落ちのためのフリですね。
なぜ燃えているのか
所謂、人権擁護的な批判が多いですね。
バラエティづくりがそんなに偉いのか、一人の人間の尊厳を奪ってもいいのか、これは完全なるいじめだ、などなど。
Toggetterで良くまとめられているのでどうぞ。
https://togetter.com/li/1272852
ネット番組は地上波で出来ないことをやろうと、際どいというか、尖った企画が多いです。
それこそ、コンテンツ>>人権と優先度を置きます。
批判の根本は
「見てて不快」
です。
これに尽きます。
僕はこれにかなり引っかかるんですよね。
面白い面白くないの価値判断の前に、感情論を挟んでいるんですよ。
道徳倫理を挟む。
そのせいで面白い面白くないがブレるっていうのに。
かなり昔に書いたものですが、参考までに
「不快」だから「つまらない」っていうのは、本来成り立っていないんですよね。
不快抜きで面白くなかった、っていうのはまた違いますけどね。
現にこれでゲラゲラ笑っている人もいます。
そういう下世話でドイヒーな人たちがターゲットなんでしょう。
もちろん、道徳倫理がしっかりしている人たちにとっては、それこそ低俗な番組に見えるかもしれません。
これまでにもあったはずなんですよ、構造上同じことは。
ドッキリのパターン的には笑いが生まれるはずなんですよね。
ロンハーのドッキリとか割とえげつないですが(ブラックメールなど)、めちゃめちゃ面白くて好きでした。狩野英孝もそこからブレイクしました。
今回もドッキリのために、フリに振る。
盛り上げる。
それでドッキリ大成功!!!といわんばかりに、ターゲットの表情をアップ!
最高の瞬間のはずですが。
そうはならなかった。
可哀想、が勝ってしまった。
それだけだと思います。
どうしてなんでしょうね。
どうして可哀想が勝ってしまったんでしょうね。
可哀そうだけど笑ってしまうって、動物とか見ててもよくあるじゃないですか。
許される許されないがるのか?
やはり
「被害者にしか見えなかった」
っていうのが良くなかったんだと思います。
もしこの女の人が、
高飛車で、
人のことを普段から馬鹿にしていてとか、
すっげぇ金持ちで人使いが荒いとか、
男は顔だ、年収だとか言っている勘違い女とか
だったら良かった、ということに尽きるんだと思います。
上述したロンハーのブラックメールも基本芸人をターゲットにしていて、「共演者に手を出すのは良くない」という事情を盾に、ドッキリを行っています。
まるで、それをドッキリに嵌めてもいい口実、天罰に値するかのように。
日本人って、ネットリンチに代表されるように、口実さあれば叩いて良い精神ですよね。(こういう言い方は議論的に良くないと思いますが)
そして事情さえあれば、擁護して差し上げる心優しい人種です。(人種差別だ!!!)
まぁそれは置いといて。
だから、
ストーリーでうまく背景とかなぞってあげれば、うまくいくんじゃねぇのか、
と考えるわけです。
そこで見えてくるのが、「視聴者の見方を制御する」という点です。
見方の制御(コントロール)
見方を制御するのも作る側の責任として問われてるんだと思います。
上手く見せる、っていうことですね。
ポジションとか肩書き、ブランディングに通じるものがありますね。
人によって、選ぶ価値観・倫理観とか、見方とかは、同じものを見ていても全然違います。
が、それらをうまく、同じように引っ張っていくことはあります。
映画や小説でも、同じように感動したり、つまらなかったり。
他にもいっぱい例があると思います。
失敗例ですが、めちゃイケの三ちゃん卒業とかもそうですね。
最終的に視聴者投票の結果で、落選しました。
岡村、加藤は「あんなに、抑えに行ったのに、母親とか出してきたのに、落ちるとは」と、た後の反省会で驚いていました。
あれだけストーリーをテリングしても動かせなかったものとは。
結果は落選ですが、内容は割と接戦で、ここで見るべきは、
同じだけの数を残留に入れた、という事実です。
30万票強が、不合格に入れるなか、30万弱が残留に投票しています。
ある程度は動かせたけど、それ以上には面白くなかった、ということなんでしょうか。
有野「面白かったねー」
矢部「おもろなかってんや。」
などいろいろ感想はありました。
漫才は実際お世辞にも面白くありませんでした。
矢部も「見方がわからんかった」と言ってました。
その通りでした。
また見方がでてくるとややこしくなるんですけど・・・・。
まぁ!!!前提はもちろん、番組が公平に集計をしていることですが!!!
といっても、実際お荷物感が半端なかったと思います。
バラエティ番組もビジネスですから。
素人枠ですが、お仕事ですからね。
それも加味して結構な投資を番組側はしてきたと思うんですよね。
お金がかかっているので!!
さて話を戻して。
言いたいことは、「コンテンツを作る際には見方を制御する」ということが重要だということですね。
導線を引っ張ってあげて、誘導する。
善にも悪にも使えそうです。
今回は、可哀想だと思わせてしまった番組の失敗でした、ということだと思いました。
「じゃあいじめでも、いじめじゃないように見せればいいのか?」
という話になるような気がしました。
0件のコメント