【レビュー】エンジニアのための図解思考 再入門
システムエンジニアはシステムの問題解決をします。
いわゆる問題解決のプロフェッショナルとも言えます。
問題解決をするために必要となるのが、情報の整理です。
情報を集めるには、質問力・検索力が必要になります。
そしてその集めた情報を整理し、効率的に分析することで、最適解を導き出す。
この本では、そのためのテクニック、手法が解説されています。
僕はなにかアイデアを思いついたり、情報を集めるのは得意なんですが、それらを整理して分析するのが苦手です。
その苦手を克服する一助となればと思い、手に取りました。
いろいろ考えたので聞いてください。
図解のなかでも、表にすること。
この本での主張は、「表にする」ことです。
Excelでよく見られるやつです。
縦軸・横軸にラベル(見出し)をつけて、情報を分類していくやつです。
Excelでは、
表にすることで、以下の効果が得られます。
①情報の抜け・漏れがなくなる。
②情報の間違い・矛盾に気づける。
①では、表の中に空白が現れたとき、そこが考えられていない点です。
②では、うまく分類されていないとか、ラベルと合わないとかがわかり、情報が間違っていることに気づけます。
対象理解と表現構築
図解をするときに必要なものとして2つのプロセスがあげられています。
まず対象を理解すること。
次に図解表現を構築すること。
図解が出来ていないとき、どちらかのプロセスで躓いています。
著者によると、圧倒的に前者の対象を理解するプロセスで躓いている、とのことです。
著者が講師となり、文章を図解させようとした際、出来ていない人のほとんど半分も読解出来ていなかったとのこと。
じゃあどうやって読解力を上げるのか。
その時に使うのがラベリングです。
ラベリング
3行ラベリングワークというのを推奨しています。
1、3行程度の箇条書きを見つける
2、その箇条書きの一つ一つに「ラベル」をつける。
ラベルとはその文章を、単語や見出しのような一言レベルで簡潔に表す言葉です。
文章を一言で表すわけですから、具体的に表す読解力と語彙力が必要になります。
それにより読解力をあげ、対象理解のプロセスをこなしていきます。
そのラベルを使って、集めた情報を表で分類する(表現構築)わけですね。
付箋を使う
付箋をどのように使っていますか?
よく研修やグループワークなどでは使われますが、
実際に自分が思考をする時
までも使ったことがありません。
なんかもったいない感じがしますからね。
この本では、情報を整理するのに付箋を有効活用しよう、と推奨されています。
付箋を使うことで、項目ごとに操作しやすくなります。
その操作が図解イメージと表現構築に大きく役立ちます。
紙に書いたり、脳内で操作するのは難しいので、ツールを使って整理しやすくしようという目的があります。
思考するときのツールとしては、ちょっとしたホワイドボードを買ってそこで考えるということはやってましたが。
思考に関してそこまで投資・資源消費をしてやったことがなかったです。
しかし、そこは改めて導入しようと思い、現在やってます。
Just Do It.
思考への投資だと思って。
とりあえずリンクを貼っときますね、付箋だけに。
個人で使う分には50mm*50mmが使いやすいかと思います。(少し小さい)
もし会議とかで使うなら、75mm*75mmでしょう。(一般的な大きさ。)
感想
とても面白かったです。
この本を読んで、
図解にすることで相手に説明しやすくなる
というのは、むしろ副次的な効果であることがわかりました。
まずは自分の理解。
自分の思考を整理しチェックすることで、持ってる情報を把握、足りない部分やボトルネックを認識できる。
それらを細分化することで、バカの壁に気づく。
考えやすくなり、思考の精度が上がる、という効果があるんですね。
問題の全体図を俯瞰するため目標達成にも近づくし、
細分化すると、小さい達成ができます。
情報の整理というのは自分にとっても課題だったので、参考になりました。
ラベリングと要約・表にすること、継続していきたいと思います。
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