【映画】「億男」を観て変わったこと
あ、ネタバレ注意ですよ!
僕は原作を見てないんですけど、とりあえず面白そうなので見てみました。
結論から言うと、面白かったです。
今なら文庫・中古で19円。
出ている俳優も豪華でしたし・・・。
- 佐藤健
- 高橋一生
- 黒木華
- 池田エライザ
- 沢尻エリカ
- 北村一輝
- 藤原竜也
おおー。今見てみるとすごいですね・・・。
それぞれ味を出していてすごい良かったです。
結構酷評とか多いんですけど、僕は楽しめましたし、それなりに考えたり考えなかったりしました。
なので映画を見た前後での変化を語りたいと思います。
注:劇中のセリフについてはうろ覚えなので許してニャン
おさらい
すっごい簡単に概要を言いますと
- 主人公が3億円を当てる。
- お金の使い方を親友に相談しに行く
- 親友にお金を持ったまま消えられる
- 親友のことを探すために親友のかつての仲間たちに会う
- 別居中の妻と離婚する
- 親友が現れる
- 全ての真相が明らかに・・・!!!!
ですね。
ところどころぼかしていますが。
それぞれ詳しく見ていきましょうかね。
主人公が3億円当てる
主人公「大倉一男(佐藤健)」はなんやかんやでくじを引くことになり、3億円が当たります。
受け取った際に、銀行からいろいろ説明をされます。
生活レベルをあまりあげないようにしましょう云云かんぬん・・・。
そこで一男は、「支配されることなく、正しくお金を使いたい」と思うようになります。
でも実際にいっぱいいるらしいですね、金銭感覚狂ってむしろダメになってしまった人とか。
自分も多分無理ですね、今冷静だから「んなアホな」とは思ってますが。
なので、起業して大成功し、大金持ちになった親友「古河九十九(高橋一生)」の元を訪れ、お金の正しい使い方について相談しに行きます。
そこでは九十九に「まずお金について知る必要がある。使ってみなよ」と言われます。
会社名はバイカムというらしいです。誰でも売りたいものを売りたい値段で売るサービスらしいです。メルカリですね。
親友に金ともに去られる
お金を使ってみようと九十九に言われた一男は、ド派手なパーティー↑をします。
そこでガンガンに酒を飲み、酔い潰れてしまったところをドロン!!されます。
んまぁ、そうなるよね・・・。
次の朝、目覚めると会場はもぬけの殻。
九十九以外ほとんど誰も知らない中でパーティー↑をしていたので、一男は誰に連絡を取ればいいかわかりません。当然九十九とも連絡は取れません。
唯一パーティーで出会った「あきら(池田エライザ)」と連絡を取ることに成功しますが、九十九の事はあまり知らない、とのこと。
人脈厨ビッチであるあきらが、過去九十九が売却した会社の仲間となら「繋げられる」というので、そのツテを辿ることに。
港区女子っていうんですかね、とにかく成功者と繋がる系の人たちですね。
作中では出会った人たちを「億男」「雑魚」と分類し、連絡先に登録していました。
僕は雑魚でした。
まぁでも可愛いので許されました。
九十九の過去の仲間たち
あった一人目は、競馬場のVIP席で競馬をする元CTO(良い響き)「百瀬栄一(北村一輝)」です。バイカムのシステムを作ったスーパーエンジニアです。なりたいですね。
会社を売ったあと、いくつか会社を経営しているそうです。
そこで価値の話をされます。
一男は百瀬にお金を借り、万馬券を当てたり外したりして一喜一憂したけど、実はそもそも万馬券なんて買ってなかった。金なんてそんなもんだよ、とかそんなん。
ちょっと忘れました。ごめんなさい。
それで次の人を紹介されます。
最初北村一輝だとは気づきませんでした。こんな役も出来るんだ・・・っていうくらいの振れ幅でした。
二人目
二人目はバイカムの元CFO(最高財務責任者)、「千住清人(藤原竜也)」です。
現在は「夢実現セミナー」なるものを主宰していて、「ミリオネアニューワールド」の教祖も務めている怪しげな人物です。
「みんなは金に支配されている!金なんか捨てちまえ!!」
とかいってセミナーでは会員に金を捨てさせ、それを回収するビジネスをしています。
ここも少しどんなテーマか忘れてしまいましたね。失敬。
しかし藤原竜也の演技はさすがでした。
「夢は、かないまぁーす。」
そして次の人を紹介されます。
三人目
バイカムの元広報IR担当で、実質九十九の秘書を務めていた「安田十和子(沢尻エリカ)です」。
若くして10億(会社を売却額を、九十九・百瀬・千住と山分け)を手に入れて、今は専業主婦をしています。
たまたま九十九の秘書をしていただけで、10億を手に入れたことを同期や周りに
「ズルい」
と言われ、かなり落ち込んだようです。
いまは結婚し、その相手もお金に頓着のない男の人だったためすぐに結婚を決め、安アパートに住んでます。
一見、暮らしぶりそのものは、もうお金には懲りて、質素な生活を送っているように見えます。
しかしその実、お金を部屋全体に隠し、お金に囲まれて暮らしています。そこに安らぎを見出しているかのように。(地震・火事起きたらどうすんねん。)
そこで一男は、バイカムが売却された経緯、九十九がどういう気持ちだったかを秘書であった安田から聞きます。
安田を演じたのは沢尻エリカでした。これもまた上手いのなんの。
綺麗ですね、やはり。しかも、めちゃくちゃ素っていうか、安田そのものでした。
聞いた話と思い出話
バイカムを40億(忘れました)で売却する話が来た時、九十九だけが反対をします。
所謂起業家の夢、Exit(バイアウト)ですね。
しかし九十九は、金儲けをするためではなくて、人が自分で価値を付けられるようになる社会を目指してバイカムのサービスを作りました。お金のことを知るために。
そして同じ志を持つ仲間と出会い、事業を大きくしてきました。
その場所としてのバイカムを売却したくない。そう反対しました。
反対は受けられないまま事業が売却され、4人は離れ離れになります。
安田は寂しそうな九十九を慮っていました。
一男は九十九が会社を興した経緯を知っています。
一緒に卒業旅行で行ったモロッコで、一男がトラブルに巻き込まれた際に、サービスを思いついたこと。
九十九がバイトして金をためて、投資に回して一億の資金を自分で作ったこと。(てゆーかそれがめちゃくちゃすげぇよ。いくら「たまたま(九十九談)」でも。やり方教えてくれ・・。)
やりたいことのために、卒業を目の前にして中退をきめ、事業を起こしたこと。
ここまで見てきたバイカムの幹部だった4人、すべて10億を手にしています。
つまり一男よりも先に、億単位の大金を得た人たちです。
会社を売却し離れ離れになり、それぞれがそれぞれの人生を歩んでいます。
それが良いのか悪いのかはわかりませんが、お金によって九十九を含めた4人が疎遠になったことは確かです。
お金を正しく使うとは、お金によってその人が変わらないこと、ということを指すのではないか、と感じられます。
かく思う一男も、自分について考えます。
一男について
一男は図書館の司書を仕事としています。良いですね。
そこで、出会った「万左子(黒木華)」と結婚をし、一児をもうけます。
現在、妻と娘とは別居中です。
別居中の理由は、借金返済のためです。
一男は、兄の連帯保証人()になり、
見事に失踪され、
3000万の借金を背負います。
司書では当然利子すら払えないので、図書館の後、深夜のパン工場で働くという2重生活をします。それで精神も体力もすり減らしながら、懸命に働いています。
それは昼の司書の仕事や、別居中の娘との数少ない対面も、意識ここにあらずの極限状態です。
マジで追い詰められてますよね・・・。ブラック企業ぐらいめっちゃくちゃ追い詰められてると思います。僕は無理です・・・。
3億を手にした一男が真っ先にやりたかったことは、3000万を返して妻と復縁し、娘と三人で暮らすことです。
それ以外は何も望んでいませんでした。
作中、何度も妻と会い、3000万返済できるからまた一緒に暮らそうと持ち掛けますが、すべて断られます。
離婚届に記入するよう言われるだけです。
一男は、なぜ妻が自分と復縁しないのか、3000万の借金が原因じゃないのか、ずっと悩まされてきました。
九十九のかつての仲間たちに会う旅が終わった頃、妻にその理由を言い渡されます。
「娘の、年一回のバレエが見られれば、それでよかったの。」
娘は、初めて自分からバレエをやりたいと言いました。
妻はそれを叶えようとしました。
一男は続くかはわからないから反対しましたが、渋々認めました。
しかし、バレエは高い。
一年に一回の発表会も数十万円?するくらい高いのです。
3000万の借金を抱えた一男には、それは果てしなく大きい額でした。
だから一男は、娘のバレエをやめさせよう、と持ち掛けます。
しかし、妻は続けさせよう、と譲りません。
その行き違いが、別居という形になったのです。
「あなたは変わってしまった。」
そう妻は言うのです。
そうです。
自分も、九十九のかつての仲間と同じく、お金によって変わってしまった人間だった。
一男はそう気づくのです。
あれほど、お金を正しく使いたいと思っていたのに。
自分がお金によって正しくなくなっていた。
その帰り道、まるでタイミングを計ったかのように、九十九が現れます。
三億円、1g足りとも違わないままを持って。
妻についてですが、僕は一男派ですね。
妻もバイトとかしたらいいのに。
そりゃあ、連帯保証人になるのは悪手中の悪手ですけど、懸命に頑張ってるじゃない・・・。兄貴が一番の悪だよね・・・。
てゆーか朝から晩まで不眠不休で働いたら、そりゃあ人間変わってしまうよ。
極限状態で、余裕もなんもないんだから。気が狂ってしまうよね・・・。
冷静な判断とか、愛とか、そんなん、厳しいよね・・・。
正しいってなんだよ。
そうならないように、いろいろ頑張りたい。
しかし、そんな試練が来ても、闘えるようにはしておきたいなぁ。個人的な詠嘆。
九十九が伝えたかったこと
お金は人間が作り出したものだということ。
それによって変わってしまうのは良くない、ということでしょうか。
この辺はよくわかってません。
「俺はお前が消えるのは、何か理由があるんだと思ってたよ」
「そう言ってくれるだけで、僕は、十分だよ。
お金について、99%まではわかったけども、君が残りの1%を埋めてくれた。
ありがとう。」
九十九と一男は、大学の落語研究会の頃から合わせて100でした。
その時と変わらない、その繋がりこそが、大事なんだと。
九十九はお金を返し、さっさと帰ってしまいます。
「芝浜だよ。」
そう、落語研究会身内ジョークを言って、姿を消します。
芝浜の概要はWikipediaに載っているので、知らない方はあらすじを見てもいいと思います。僕も知りませんでしたが、この記事よりはるかに短いのですぐ読めます。
同じく大金を手にした男と良妻(?)の話ですね。また切り口が違いますが。
夢になっちゃあいけない。
ラスト
一男は九十九と別れて、正式に3億円を手に入れます。手に入れるんかーい。
最後は、離婚成立後の娘に、ほしがっていた自転車をプレゼントをして終わります。
借金返済中は買えなかったけど、今は余裕で買えますからね。
娘と元妻の玄関に自転車を置き、そのまま去ります。
その後ろ姿で映画は終了します。
一男はそのあとどうなったのでしょうか。
正しく使えたのでしょうか。
ぜひとも幸せになってほしいですね。
まとめ
長い・・・。
良く書いたな、ワイ。
最後駆け足になりましたが、一言でいうならなんでしょうね。
映画としては面白かったです。
モロッコの情景描写など、何度も出てきて綺麗でした。卒業旅行とか、ノスタルジックで良かったです。
バイカム4人のビフォーアフターは、役者魂が感じられました。
あと佐藤健のビフォーもホンマにイケメンでしたね。
そうですね、お金と幸せについてなにかわかったことがあるか?、と聞かれるとどうでしょうね。
ないことはないんですよ。
何でしょうかね。
大切なものって、人によって違うけども、違わないのかもしれない。
価値観って、人によって異なるし、自分も自分の物差しで生きたい。
人は、一人では生きていけいないとか、そんなありふれた言葉が、案外答えなのかもしれない。小難しく考えず、案外シンプル。
でもその大切なものを知る過程は、きっと複雑で、途方もない道だとは思います。
何かを得るかもしれないし、失うかもしれない。
お金と幸せの関係については侃侃諤諤の議論が為されていると思いますが、
何が大切で、その目的のために何をどのようにするのか
に尽きるんですかね。
自己分析・自己認識って高いほう良いですね、やはり。
最後に変わったことを言いたい
億男を映画で見て僕が一番変わったこと。
そりゃあ、良い映画ですからね、人生に影響しますよ!!
今から言うよー。
それは!!!
池田エライザが好きになりました!!!
可愛い!!!
はい!以下動画をひたすら貼るコーナー!!!!
すべてYOUTUBE!!!Google様様様!!Y(わーい)!!!
はい可愛い。
岡村靖幸、初の映画書き下ろし!『映画 みんな!エスパーだよ!』主題歌「ラブメッセージ」ショートバージョンPV
グーグルに引っかかるかも!リンクで許してくださいー!!
岡村ちゃんに免じて!!
PG-12でもだめ!???って思ったけど最初のイントロでだいぶアウトでした。
(YOUTUBEで上がっているならセーフじゃないの・・・。広告がつかないのか、そうですか。)
代わりにエスパーだよ!のインタビュー動画。
これ19歳ですよね。
すっごいしっかりしているっていうか、どっしり構えてる。
根性座っているっていうか度胸があるっていうか・・・。
はい、一緒に歩きたい。
僕も歩くの好きなんですよ、実は。
届け!この想い!!
あと歌も非常にうまいですしね。ギターとかも弾けるんですよ!セッションしよ!
ほかにも動画を探すなら、ファッションショーのやつがおすすめです。
また別の観点からの見方になりますが・・・。
というわけで、どうだったでしょうか「億男」。
レビューというか一生おさらいというかなんていうか。
なんか得るものもあるかもしらんし、エンタメとしても楽しめるし。
観れてよかったです、「億男」。
原作買おうかなぁ・・・・。
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