社会的地位と自尊心
僕はうつ病でしたが、幸いにも今のところ、正社員として働いています。
また運にも恵まれ、国家試験の資格も持っています。
っとまぁ現状把握という名のすっげぇ自慢から始まっているんですが、まぁ考えたので今回もまた聞いてください。
と言うのも、そう考えている自分に気づくことが多いんです。
マインドフルネスを続けているので、メタ認知はそこそこあるのですが、
「あ、正社員だ」
とか
「あ、応用情報持ってる」
とか、考えている自分に気づきます。
別にこれら自体は大したことはありません。本当にぺーぺーですよ。
言う人から言わせると、正社員も応用情報も今の時代そんなに価値なんてないことはわかりきっています。
がしかし、こうした思考・感情がプラスの要因で働いているとなると、メンタルの維持にもとてつもなく関わってくることだと考えました。
極論を言えば、見下したりしたり、マウンティングしたりして、自分のメンタルを保っているんじゃないか、と。
まさに諸刃の剣ですね。
自信と自尊心
僕は自信と自尊心を分けて定義しています。
どちらも自分は価値のある人間だ、存在して当たり前だ、と思う心です。
自信は意識的・表層的・理性的なもので
自尊心は無意識的・深層的・感覚的なものです。
自信というのは一つ一つの事実(成功体験や尊重される経験)であったりしますが、
自尊心というのは それらの集合体によって無意識レベルで構築されたものです。
自尊心は無意識レベルで形作られるもので、一朝一夕で形成されません。(よっぽどの衝撃・トラウマでない限り)
日々の体験、それによって生まれる思考・感情によって形成されていきます。
たとえば、自分はイケてる人間だと思えるような出来事があったしましょう。
それらが何度も何度も繰り返されれば、自尊心はどんどん大きくなり、自分は「価値ある人間だ」と思えるようになります。
ニューロンの結びつきと同じで、どんどん強化されていきます。
逆も然りです。
僕が無職だったり、ニートだった時代には
「ああ、みんな働いてるのになぁ・・・」
だったり
「俺は何にもないなぁ・・・」
とか思考をします。
こうした出来事が続くと、自信はどんどんなくなっていき、自尊心もどんどん傷ついていきます。
ネガティヴ思考のトリガーとしての、「社会的地位」というのは、とてつもなく大きいのではないか、と思いました。
マズローの自己実現理論
マズローの自己実現理論( 欲求5段階説)に、社会的欲求があります。
生理的欲求と安全欲求が十分に満たされると、この欲求が現れる。自分が社会に必要とされている、果たせる社会的役割があるという感覚。情緒的な人間関係についてや、他者に受け入れられている、どこかに所属しているという感覚。愛を求め、今や孤独・追放・拒否・無縁状態であることの痛恨をひどく感じるようになる。不適応や重度の病理、孤独感や社会的不安、鬱状態になる原因の最たるものである。
これは、社会的地位と結びついていることを意味します。
自分が鬱になった原因の一つとして、この社会的地位を追い求めた、というのがあります。
自分の存在というか、存在している資格みたいなものがなかったんですよね。
自尊心がほぼない状態ですね。
本来なら、きちんとした愛に触れる機会が多ければ、そしてそれを感じることが出来ていれば、
そうはならなかったでしょう。
普通は生きることを前提に話を進めるのですが、僕は
「自分は生きてていいのか?」
というそもそもの前提論にエネルギーを割きました。
そして僕は、自分の存在の拠り所を「学歴」に求めました。
不安を振り切るかのように、がむしゃらに努力をしました。
(その努力は正しくはなく、効率もへったくれもありませんでしたが。)
その努力は結ばれませんでした。
その時の自分を思い出すと、狂気じみた感情に近かったでしょう。
無意識レベルでは、自分の生存が脅かされるほどの恐怖だったと、思います。
なので、高次的(3次以上)な欲求ではなく、もっと低次元の、本能的な生存欲求だったのではないかと思うのです。
それが満たされていなかったのではないかと。
資格もそう、学歴もそう。社会的地位もそう。
無意識レベルにまで苛まれる。
そしてそれがその人の行動原理となっていたりします。
実は自分の心の穴を埋めるのが目的でした、とかザラですね。
話はそれましたが、日常でなんとなしに行われている思考や行動が、自尊心と結びついています。
そしてそれは、自分のメンタルの維持に役立っていることがわかりました。
健全であれ、不健全であれ。
まぁでも、努力したものであれば、自分で自分を褒める習慣をつけて、成功体験を積み重ねていって、自尊心へと昇華させるのは良いと思うんですよねぇ。
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健康になるためにやったこと – ひとりで考えるのは疲れた · 2018年12月31日 11:47 PM
[…] 社会的地位と自尊心 […]