先日、「Tokyo AI Hackathon」というイベントに参加してきました。「RaycastのAI Extensions と MCP サーバーでデスクトップに AI を統合しよう」という建て付けでした。当初はRaycastの拡張機能がテーマだと思っていましたが、実際はVercelやSupabaseなども使える自由なハッカソンでした。
そこで意気込んで「AIを使ったRaycast効率化提案アプリ」の開発に挑戦したのですが、途中で壁にぶつかり、残念ながら決勝にも残れませんでした。
ただ、失敗はしたものの、そこでの学びもいろいろありましたので書いておきます。
参加記録
僕が作ろうとしたのは「Raycastの操作ログを保存・分析し、AIがユーザーに効率化を提案する」というものでした。そもそもRaycastにログ保存機能やAPIがなかったので、ラップする拡張機能を自作することにしました。ただ、ここでの調査をAIに任せてしまったのが良くなかったのかもしれません。
開始から割と時間なくて、3枠でClaude Codeを回していました。まず rate limit にすぐ引っかかりました、max plan の100$なんですがね・・・。あと運営から100$のクレジットをもらっていたのですが、数時間で90$は使い切りました。
2時間くらいして大体機能ができたんですが、「Raycast標準機能を提供するAPIがなかった 」ことに気づき、 ここで詰みました。分析や機能自体は動くんですが、Raycastをそのまま使って行動ログをとる、みたいなことができなかったです。
cc-sdd を使った仕様駆動開発をやっていいました。またその前にChatGPTのDeepResearch機能を使いながら要件をまとめたりしてステップバイステップでやってもらっていたつもりではあったんです。ただ、「挙動の期待値をすり合わせる」作業とその実現性と妥当性の確認に、あまり時間をかけなかったために、起きてしまったことだと思います。それでも言い訳すると、ProやThinkingのWeb検索もしたり、Geminiも使ったりして、「できます」って感じのことを言っていたので、そのまま進めたのが良くなかったのかもです。
次からは期待値をちゃんと調整するフェーズを挟もうかなぁと思いました。ClaudeとChatGPT(Codex)とGeminiの三つくらいで調査せたり議論させたりするのがいいかな、いやお前が一次情報を確認しに行くんだよ。
成果物のGithub:https://github.com/cOnigashima/tkah_ray_clinic_doctor
ちなみに最近入れて便利だったRaycast拡張機能2選
Raycastでよく使うのはChromeのブックマークに飛ぶっていう機能です。便利。

最近インストールして良かった拡張機能があるので紹介しておきまし。
① Downloads Manager
これは、 Raycastからダウンロードフォルダにすぐアクセスできる機能です。いちいちSpotlightで「ダウンロード」と入力したり、Finderを開かずにファイルを確認・実行できます。わりと使うんですよね〜。
https://www.raycast.com/thomas/downloads-manager
② VS Code Integration (VSコード連携)
VS Codeと連携する機能ですが、「最近開いたプロジェクト」をRaycastから一発で開けるのが最高です。
いままでは、とりあえずVS Codeを起動して、control + R のショートカットで開いていたんですが、それをさらにショートカットできるようになりました。
まとめ
久しぶりのハッカソンというか2回目でしたが、悔し楽しかったです。
コーディングエージェントが出てきたことによって、ちょっとしたアプリやアイデアの実現するのにすぐできちゃう、というのはすごい僕にとっては良いことな気がしています。ただ、やはり、すぐ手を動かしたい性分ではあるので、ゴミばかりを量産しないようにしたいですね。気をつけねば。それはプロダクト志向やビジネス側の知見を貯めていけば上手くできるのかな、いやちょっと考えたら分かることだわ。
あ〜健康になりたい。

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