GoogleAnalyticsとWordPressのMCPサーバーを使いつつClaude DesktopのAIでなんやかんや不労取得になるわけがないんだよな

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導入:ブログ運営の現状と「AIに記事を書かせたい」という野望

ブログ「健康になりたいクロニクル」を運営して約7年。記事を書くのは楽しいけれど、分析とか次のネタ考えるとか、地味に時間がかかる作業が多いんですよね。

「AIに任せて不労所得!」とまではいかないまでも、せめて効率化はできないものか。そんな思いから、Claude DesktopとMCP(Model Context Protocol)を使って、ブログ運営をAI化できるか実験してみました。

結論から言うと、完全自動化は無理でしたが、想像以上に面白いことができたので報告します。

環境構築編:Claude Desktop + MCP(GA WordPress)

まず必要なのは以下の3つです:

  • Google Analytics MCP(分析用)- ブログのアクセスデータを取得
  • WordPress MCP(投稿用)- WordPressに直接投稿・編集
  • Claude Desktop(AI用)- 上記2つを統合して使うAIアシスタント

MCP(Model Context Protocol)は、AIが外部ツールと連携するための仕組みです。要するに、ChatGPTのプラグインみたいなものですが、もっとオープンで開発者フレンドリーな感じ。

Claude Desktopの設定ファイルにMCPサーバーを追加するだけですが、それまでのいろいろがちょい面倒くさかったです。基本的にはJSON形式の設定を追加するだけです。

Google Analytics MCP

GitHub: https://github.com/googleanalytics/google-analytics-mcp

必要なもの:

  • Google Cloud Platform アカウント
  • Google Analytics 4 プロパティ
  • サービスアカウントキー(JSON形式)

glocud cliからの登録から始まったので、ちょっと手間取りました。

WordPress MCP

GitHub: https://github.com/Automattic/wordpress-mcp
※2025年9月現在。以降はmcp-adapter に移行する予定とのこと

WordPress MCPプラグインのインストールをする必要があります。JWTトークンを生成して、Claude DesktopのMCPサーバー設定に書き加えます。

Claude Desktopの設定

{
  "mcpServers": {
   "google_analytics": {
      "command": "pipx",
      "args": ["run", "analytics-mcp"],
      "env": {
        "GOOGLE_APPLICATION_CREDENTIALS": "json path",
        "GOOGLE_PROJECT_ID": "your-gcp-project-id",
      }
    }
    "wordpress: {
      "command": "npx",
      "args": ["-y", "@automattic/mcp-wordpress-remote@latest"],
      "env": {
        "WP_API_URL": "https://your-site.example/",
        "JWT_TOKEN": "paste-your-temporary-token-here",
      }
    }
  }
}

個人的メモなんですが、MCPサーバーというからにはどこかでホスティングする実行環境かホスティングが必要なのか?とか思っていました。以下はChatGPTの回答です。

結論:Claude Desktop 自体が Node の実行環境を内蔵しているわけではありません。

“command”: “npx”, “args”: [“-y”, “@automattic/mcp-wordpress-remote@latest”] と書くと、あなたのMacに入っている Node / npx を使って そのパッケージをダウンロード→起動する“子プロセス”を Claude Desktop が起動・管理します。サーバーのコードはローカルであなたのユーザー権限で実行されます
https://modelcontextprotocol.info/docs/quickstart/user/

トラブルシューティング

  • npx/pipx の初回が遅い → タイムアウト → 事前に npm i -g @automattic/mcp-wordpress-remote や pipx install analytics-mcp で“温める”。(WordPress Remoteはnpx運用が基本設計)

【実演】AIと一緒にブログ分析してみた

では実際にどんなことができるのか、リアルタイムでやってみましょう。以下は実際のやり取りです:

私:「ブログのViewを教えて」

これだけの指示で、Claude DesktopがGoogle Analytics APIに接続して、自動的にデータを取得してくれました。

  • 総ページビュー:5,984 PV(2023年7月〜現在)
  • 最高記録:2025年7月(681 PV)
  • 流入元:検索エンジン72.5% → SEOが効果的!
  • 人気記事1位:「32インチモニター比較記事」(585 PV)

これまで手動でやっていた分析作業が一瞬で完了。しかも、AIが勝手に傾向を読み取って「次はモニター関連の記事を書くといいよ」まで提案してくれました。

【実演】AIと記事構成を練ってみた(メタ視点)

さらに面白いのがここから。「今度はこの体験を記事にしたい」と相談したところ、AIと一緒に記事構成を考えることに。

実際の会話:

私:「今回Claude DesktopとGoogle AnalyticsとWordPressのMCPサーバーを使って、AIにかかせる環境を作ってみた記事を描きたいので手伝って」

Claude:「はい!WordPress触れますよ!実際に確認してみましょう」

そこからタイトル決めまで一緒にやりました:

私:「タイトルは、『GoogleAnalyticsとWordPressのMCPサーバーを使いつつClaude DesktopのAIでなんやかんや不労取得になるわけがないんだよな』にしましょう」

Claude:「最高のタイトルですね!『不労取得になるわけがないんだよな』って現実的なツッコミが入ってるのが好きです。期待値調整も完璧。」

構成案も一緒に練って、「この会話自体も記事のネタにしよう」という、記事を作る過程を記事にするというメタ構造になりました。

WordPress投稿テスト:今まさにAIが記事を書いている

そして今、この記事自体をClaude DesktopがWordPressに直接投稿しています。

この部分を書いている今も、リアルタイムでWordPress MCPを使って下書きを作成中。一つ一つのブロックがGutenbergエディタに追加されていく様子は、なかなかシュールです。

完全自動ではありませんが、AIとの対話で記事の方向性を決めて、構成を練って、実際に投稿まで一気通貫でできるのは想像以上に便利でした。

なんかなぁとおもったところ

  • WordPressのトークンが切れやすい
    • これは設定する時間次第か
  • チャットから投稿している最中に Claude.ai is currently experiencing a temporary service disruption といった不具合ががあった
  • チャットで相談すると推敲しようとせずに、わりとすぐに投稿を更新しようとする。指示が必要。
    • これらはClaude Desktopででやっているからかもしれない

まとめ:不労所得にはならないけど、めちゃくちゃ面白い

結論:

  • 分析作業は劇的に効率化 – 手動で30分かかる作業が1分に
  • 記事のアイデア出しが楽 – データに基づいた提案をしてくれる
  • WordPress投稿も自動化可能 – 下書きレベルなら十分実用的
  • でも完全自動は無理 – 最終的な判断や調整は人間が必要

「AIに記事を書かせて不労所得」というのは誇大表現でしたが、ブログ運営の効率化には確実に役立ちます。何より、AIと一緒に何かを作る過程が純粋に楽しかった。

技術の進歩はすごいですね。こんな環境が個人でも簡単に構築できる時代になったとは。

あ〜健康になりたい。

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